スコットランドは穏やかな陽気とは無縁の、曇り・雨・風・寒さを毎日感じる場所です。だからこそ自然が豊かで静かな風景とも言えます。
日本と比べると過ごしやすいヨーロッパの気候。北ヨーロッパのスコットランドの気温は、日本の北海道や本州の高原地域に似ていて、さらにハイランド地方は通年が強風です。

季節や気温に関係なくイギリスの雨は日常茶飯!
イギリス全土で雨が多いのは本当です。1日中大雨ということは少なく、急に降りだし、またやみ、勢いも強まったり弱まったりする変化の激しい雨です。また、湿度の高いアジアで降る雨と違い、夏でも雨が降り出すとかなり冷え込みます。
イギリスにいると各人がバラバラの服装をしているのがよくわかります。半袖短パンの人もいればダウンやコートを着ている人もいます。
スコットランド旅行者は外でハイキングや自然を楽しむ人が多いので、レインウェアは必需品です。海風が強く、山も木がないので風が直接当たります。必ず持ち歩きましょう!


エディンバラやグラスゴーなど都市部にいるときは折り畳み傘が役立ちます。自然エリアは強風なので傘はおすすめしません。

10~5月に旅行する人は防寒着は必須です。コート、フリース、ダウン、厚手の靴下、手袋など必ず持っていきましょう。
6~9月は日本の北海道や登山地域を想像した服装がいいです。長袖、ライトダウン、パーカーなどがあると便利です。
注意したいのは現地で買わない方がいいということ。とくにイギリスは品質が低く、値段は日本の3~4倍です。安いものでも日本から持っていくのが1番です!

各地の気温と降水量
スコットランド南東に位置するエディンバラは1年を通して20℃を超えることはありません。湿度も低いため気温以上に寒く感じますが、標高は50m以下です。10月上旬には町の中で紅葉が見られます。

北東にあるアバディーンもエディンバラと気温は変わりませんが、降水量は圧倒的に多いです。

これはベン・ネビスというイギリス最高峰の山の気温です。しかし最高峰といってもたった1300m!
1年で最も暑いのが8月の16℃です。各月の平均最高気温は、標高2450mある富山県立山室堂とほとんど同じです。
しかも8月に登山したとき頂上には積雪がありました!
私たちにとっては混乱してしまうデータですが、1年を通してかなり寒いことがよくわかりますね。

これはスコットランドハイランド地方でもっとも人気のスカイ島の気温です。
島全体は平坦で最も高い岩山は700mですが、島の平均気温はベンネビスと変わりません。北西に位置するも、雪はそれほど降りません。

イギリスで最も暑いと言われるロンドンの気温です。スカイ島から1000kmも南にあるのに、気温に大差はありません。最高でも7月の25℃前後で、他地域より湿度はありますが日本人にとってはそれほど不快な暑さではありません。

寒暖の差がある場所ではメリノウールがおすすめ!
イギリスは1日に四季があると言われています。メリノウールには吸湿速乾性があります。サラッとした肌触りなのに、保温性が高く汗を外に発散する機能があるのでどんな気候でも大活躍します!
日本では登山に利用する人が多いですが、イギリスのような気温の変化が激しい場所では日常的に着用します。私も旅行には1~2着持っていきます。



スコットランドに持っていく衣類まとめ

・どの地域や季節に訪れるにしても、防寒着は必須。
・ポケッタブルダウンやフリースがおすすめ。
・雨が降り出すと急激に冷え込むため、レインウェアは持ち歩きましょう。
・インナーにはメリノウールが活躍します。
・現地で購入するのはおすすめしません!