マルタ共和国の首都ヴァレッタ。「難攻不落」と呼ばれた町は、1565年のトルコ軍による「大包囲戦」の勝利の後、聖ヨハネ騎士団長ジャン・パァレットによって築かれた要塞都市。天然石マルタ・ストーンとも呼ばれる蜂蜜色の石灰岩の建物は320にも及び、1980年にヴァレッタの町そのものがユネスコ遺産に登録されています。この優しくエキゾチックな色がヴァレッタをさらに高貴に映しています。
「ルネサンスの理想都市」を歩いて巡ろう
バラッカガーデン(LowerとUpperがある)やヴァレッタウォーターフロント通りなど、海側に面した道はどの方向も美しい眺めが広がります。とくにスリーシティーズ側の展望は最高。
中央を走るメイン道のリパブリックストリートはただの観光通りなので、1,2本中の道を歩くのがおすすめ。びっしり並んだ高いビルにカラフルなバルコニーが並びおとぎの国にいる気分!
ヴァレッタの町は東西約1km南北800mほどしかありません。じゅうぶん歩いて見て回れる範囲なので、ランチやディナーを兼ねてのんびり散歩しましょう。
教会や大聖堂の内装美術は必見
マルタのほとんどの文化的な建物は蜂蜜色のマルタストーンで統一され、一見、質素にも見えます。中に入ると、外観からは想像できないほど華やかで優雅な彫刻と画に圧倒されます。
説明がなくても見る価値のある美術です!
聖ヨハネ大聖堂(St. John's Co.Cathedral)、大聖堂美術館(Cathedral Museum)、聖パウロ難破教会(Church of Saint Paul's Shipwreck)、聖母ヴィクトリア教会(Our Lady of Victories Church)、聖フランシスコ教会(St Francis church)など小さなヴァレッタの町には教会がたくさんあります。聖ヨハネ以外は無料ですが、寄附金を募っています。
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圧巻!St John's Co-Cathedral(聖ヨハネ大聖堂)
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巨石、神殿、遺跡に興味のある人
ガイドブックにこぞって紹介されるように、国立考古学博物館、国立図書館、マノエル劇場、国立美術館などすべてがヴァレッタにあります。しかし当然ながらすべてが英語説明となるので、本当に見たいものなのか考えて巡りましょう。
騎士団や戦争関連に興味のある人
グランドマスターズパレス(騎士団長の宮殿)、兵器庫、エルモ砦(とりで)、ラスカリス戦争記念館、国立戦争博物館、サクラ・インフェルメリア(騎士団の病院)など様々。
聖ヨハネ騎士団と十字軍、大包囲戦、第一次・二次世界大戦など小さなマルタの大きな存在・影響力を学べる場所が多く残されています。
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お店やショッピング
文化遺産として保護されている地域なので派手派手しい飲食店やビルは少なく、外観だけでは少し入りづらいかもしれません。ヴァレッタは他の地域より飲食も土産も少し高め。カフェやベーカリーでランチを済ませ、ディナーはスリーマやセイントジュリアンなどの観光地に行くほうがお店は見つかりやすいでしょう。日曜日や祝日、お祭りの日はお店や教会が閉まっている場合があります。
アクセス
マルタ内どこに宿泊していても、ヴァレッタを行き来するのが一番簡単です。ほとんどのバスがヴァレッタと結ばれているのでバスの本数も多く困ることはないでしょう。
マルタのバスは詰め込め式ではなく、運転手が「満員」と感じる時点でドアを閉めてしまいます。メリッハやセイントポールズなど遠くの町を始発したバスは、満席になると途中のスリーマやセイントジュリアンズで乗せてくれない場合があります。すぐに次のバスが来るので気長に待ちましょう。