マルタの南部に位置する3つの都市を総称して「スリーシティーズ」と呼ばれています。マルタ語で表示されることも多く、分かりづらいので整理すると下記のようになります。
地図上には4つの半島があるので、それぞれの半島の名前だと思いがちですね💦 カルカラはスリーシティーズではありませんが、第四の町として注目されている情緒ある古街です。
これらの都市は水面に囲まれ、防衛の要塞として機能し、長い海洋歴史を持っています。マルタの歴史の発祥地として描かれているだけでなく、3つの都市は、マルタ人のローカルな生活を探索できます。
セングレア(Senglea)マルタ語:ISLA
ヴィットリオサ(Vittoriosa)マルタ語:BIRGU
コスピークワ(Cospicua)マルタ語:BORMLA
セングレア Senglea
3つの中で最小の半島。第二次世界大戦の攻撃により建物の75%以上が破壊されました。教区教会は再建されなければならず、芸術的財産を保護し続けています。 Senglea PointのSafe Haven Gardensの隣にある展望台は壮大なグランドハーバーを見下ろす眺めを提供しています。
コスピークワ Cospicua BORMLA
3つの都市のうち最大のものは、Bormlaとも呼ばれるCospicuaです。 Immaculate Conceptionに捧げられたCollegiate教会は、芸術的な宝石の箱です。壮大な17世紀のFirenzuola要塞とMargherita Linesは内陸防衛拠点として機能し、Cospicuaの歴史的建造物としてまだ存在しています。
ヴィットリオサ(Vittoriosa)BIRGU
スリーシティーズで食事をするならBIRGUの海岸沿いにレストランが集中しています。
ストリートマーケットはマルタ南部の村生活の重要な部分であり、毎週開催され、地元住民と外国人観光客を集めています。日曜日のBirguマーケットは、骨董品、コレクション、その他の中古品の販売が行われています。フリーマッケットのようなイメージで、主に不要になった生活品などの売り買いのようですが興味深い光景です!
この半島の端には、おそらく島の最も古い砦、サン・アンジェロの砦があります。 Birguは、しばしば夏と涼しい夕方に作成された示唆的な雰囲気のため、Mdinaにたとえられます。毎年10月に開催されるBirgu Festは、街の輝くキャンドルライティングストリートへの何千人もの訪問者を惹きつける非常に人気のあるイベントです

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カルカーラ(Kalkara)
カルカラは1897年12月に独立教区と宣言され、現在も約3,000人が暮らす小さな町。昔は小さな漁村として栄え、現在は静かで情緒あるスリーシティーズ第4の町として訪れるセレブもいます。
この地域では石灰窯がいくつも見つかるため、石灰を意味するラテン語のcalceが町の名前の由来だそうです。
カルカラは目立った観光スポットはありませんが、豪華なクルーズ船がカルカラ湾にずらりと並び、1650年に建てられたIs-Salvatur Chapelや、旧日本海軍の戦没者墓地があります。
旧日本海軍は1917年6月、英国の要請を受けて駆逐艦8隻をマルタに派遣。中東に展開する英軍艦艇など788隻を護送した。ドイツ軍のUボートと35回交戦し、駆逐艦「榊」が魚雷攻撃を受けて大破、艦長ら59人が死亡。旧海軍水兵の遺体は「英国軍墓地」の一角に埋葬されている。(産経)
異様な空気のFort Ricasoli
バレッタからよく見える、ちょっと不気味なマルタで最大の砦。軍の基地、反乱の拠点、軍事病院などに用途が変わり、第二次世界大戦で航空爆撃を受けて一部が破壊されました。
現在の城砦は荒れ果てた状態で、工業目的のために使用されています。映画の撮影場所としてリース使用、グランドハーバーに到着した船からの廃液を処理するタンク洗浄施設として使用されているそうです。※映画グラディエーター(2000年)、トロイ(2004年)、アゴラ(2009年)
スリーシティーズとカルカラは行く価値あり!
古い歴史がたくさん詰まった旧要塞都市郡。マルタストーンの壁に囲まれた細い路地、路地の向こうに見える海岸、アクセントカラーのドア...観光色も強くないので地元の人が暮らす様子を見ながらのんびり歩くのがおすすめです。
わたしはレンタカーで行きましたが、バレッタからのフェリーで行き来するのがおすすめ。
30分おきに出港 往復2.8€です(2023年)
