和木登山口スタート
石名天然杉ー和木山ー金剛山(962m)ー雪畑山ー芝尻山ー論天山ーマトネー真砂の峰ー金北山(1172m)
白雲台駐車場ゴール
和木→ドンデンロッジ 約11km
ドンデン→白雲台 約14km(防衛省管理道路を含む)
佐渡島縦走をする登山者のほとんどは春先にドンデン~金北山を歩いていますが、筆者のおすすめは和木~ドンデンです!せっかく佐渡まで行くなら、ぜひ和木からの全縦走を楽しみましょう!
海抜0mから見上げる大佐渡山脈はかなり大きなものに見えますが、実際は800-900mの里山です。縦走も900m前後のゆるいアップダウンを繰り返します。金北山のみ1172mまで登りますが、本島の登山のような急こう配のイメージではありません。
注意したいことは、水場がないことです。ドンデンロッジで水を購入するのみとなります。
和木登山口から急な林道を登ると天然杉を巡る遊歩道が整備されています。稜線エリアとは違って、神秘的な大杉を巡る散歩道となっています。海を見渡す展望デッキを過ぎると登山道になります。
メインルートから少し逸れて、金剛山と雪畑山へ。金剛山はこのルートの中で最もお勧めしたい山です♪頂上手前から急にガレ場となり、なぜか蟻が大量💦(多分座って休憩できません…)
頂上には祠と鳥居があり、佐渡島を一望!
雪畑山は眺望がないので、省略してもいいでしょう。
たまに視界が開けてまた樹林に戻る、の繰り返し。密集した花道がずっと続くので飽きることはありません。
草原のような広い稜線に出たらドンデンはもうすぐ。稜線からドンデンロッジは見えません、赤い屋根は避難小屋です(トイレはありません)。
避難小屋からは夕日も朝日も見えます★ドンデンロッジからは朝日と本島の山々が綺麗に見渡せます。ドンデン池周辺ではテント泊の人もいるようです。
いったん車道(ドンデン線)に出て、すぐに登山道に入ります。ここからスタートする人も多いようです。
マトネ、真砂の峰、イモリ平辺りが一番佐渡を見渡せる稜線だと思います。実際は標高約900mなので、樹林帯の中を歩くほうが長く、ずっとお花を見ながら歩きます♪
アヤメ池を過ぎ500mくらいほど登ると頂上です!
残念ながら360℃パノラマビューではなく、金北神社と廃墟施設があります。佐渡では珍しいほど神社に清掃や管理が行き届いていません。強風を言い訳に鳥居や石仏もめちゃくちゃ。旧施設を見たくて白雲台から来る人もいるようですが。。。登山者にとっては邪魔です。
第二次世界大戦後、占領軍であったGHQに属していた米国空軍が、当時のソ連の脅威に対し、金北山(きんぽくさん・標高1,172m)山頂にレーダーサイトを建設しその管轄下にあったが、1960年(昭和35年)5月、施設は、米国空軍から航空自衛隊に移管された。2010年(平成22年)より、その金北山の西隣の妙見山(みょうけんさん・標高1,042m)山頂に建設された新型レーダーサイト(ガメラレーダー、他)が稼動し、前者は、半世紀以上に渡るその役割を終えた。
wikipediaより
金北山頂付近から、白雲台、沢口登山口、粟ヶ沢登山口へ向かうルートに分かれます。ほとんどの人が白雲台へ下りますが、車をデポできるなら栗ヶ沢登山道でさらに花道を歩きながら下るのがおすすめです!
金北山から白雲台までは4kmにも渡って砂利道(防衛省管理道路)を歩きます。この縦走の中で最も苦痛なハイライトです。。
大佐渡縦走はスタートもゴールも標高840mで、緩い斜面をお花や日本海を見ながらのんびり歩く気持ちのいいルートです。距離は約25kmで、きれいに整備された易しい里山道です。階段・岩場もなく、金剛山頂上付近のみザレ場となっています。
佐渡縦走トレッキングはツアーが1番おすすめ!
本島では見られないような高山植物の群生と2日間を過ごす貴重なルートです。登山難易度は低く、危ない箇所もありませんが、移動、宿泊、食事の出費に加え、その手間が多すぎるのが問題点です。
佐渡島の観光者のうちトレッキング目的の人はほんのわずか、本島での登山需要も島の人はわかっていないのでインフラが整備されるのはずっと後でしょう。トレッキングツアーの方がずっとコスパは高いといえます。
個人で縦走する方
「山と高原地図」がないので、佐渡島で配っている簡易トレッキングマップのみを頼りに歩きます。YAMAPなどのアプリも便利です。
電波はほとんどないと思ってね。稜線上の一部でのみ繋がるよ。
積雪がなくても道路の開通が非常に遅いです。すでに高山植物が咲き乱れているのに一般車では通れない道が春先にはたくさん!都度、市役所などに確認が必要です。道路開通と同時に登山口にトイレが設置されます。
トイレは数か所の登山口、水場はないのでドンデンロッジでの購入のみ。